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生理の仕組み | 【 知っておきたい症状とホルモンとの関係性 】

そもそも生理ってなぜ起きるの?
女性ホルモンが関係してるって聞くけど、どんな関係と作用があるの?

こんな疑問を解決します。

本記事内容

①生理の仕組み | 【 知っておきたい症状とホルモンとの関係性 】
②女性ホルモン~作用~
③生理中の症状と原因

今回は、生理の仕組みや女性ホルモンとの関係や作用についてわかりやすく解説していきます。

女性が初潮を迎えてから閉経を向かるまでの期間は、おおよそ37~38年ほどになります。
毎月の生理期間を合計すると、生涯で6~7年という年月となるのです。

一生に近い付き合いになりますので、生理のしくみについておさらいしておきましょう。

それでは、内容の解説をしていきます。

生理の仕組み | 【 知っておきたい症状とホルモンとの関係性 】

なぜ、生理が起きるかご存知ですか?

生理は、いらなくなった子宮内膜を排出するために起こります

赤ちゃんをつくるのに女性は、約1ヵ月に1回卵巣から卵胞(卵子)を排出する排卵をします。
子宮の内側にある、子宮内膜を厚くすることで精子と卵子が融合した受精卵を受け止める準備をします。

ここで、妊娠が起こらなかった場合に、血液と一緒に子宮内膜が剥がれ落ちることを生理といいます。

このように生理は、赤ちゃんをつくるために準備ができている証拠にもなる大切な機能になります。

また、生理と排卵は2つのホルモンの影響によって起き、症状は人それぞれ異なります。
それを含めて、さらに詳しく生理のしくみについて解説していきます。

目次

生理の仕組み

生理の仕組みを解説していきます。

初めに、生理は子宮と呼ばれるところで起きるため子宮について解説をしていきます。

子宮

①子宮は、赤ちゃんを育てられる場所になります。
②赤ちゃんの元を作る卵巣(卵胞が中にある)があります。
③赤ちゃんの元となる卵子の通り道の卵管があります。
④赤ちゃんの元になる受精卵を受け止める子宮内膜があります。
⑤子宮に繋がる通り道であり、生理のときにでる経血の通り道である膣があります。

子宮で赤ちゃんが育てられ、妊娠できなかった場合は生理が起きるのです。

次は、生理周期についての解説になります。

生理周期

生理はおおよそ25~38日周期でやってきます。
その期間を月経期(生理)・卵胞期・排卵期・黄体期に分けることができます。

それぞれの内容を解説していきます。

卵胞期

①視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン【GnRH】が分泌され、脳下垂体に刺激を送る。
②生理(3~7日)終了後に、脳下垂体から卵胞刺激ホルモン【FSH】が分泌される。
③FSHにより、卵胞が成長していく。それに伴い卵胞からエストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌し、子宮内膜を厚くしていく。

排卵期

④エストロゲンの分泌(濃度)が最大になった時に、脳下垂体で貯蔵されていた黄体形成ホルモン【LH】36~48時間大量放出される【LHサージ】
⑤LHサージにより、排卵が起きる。

黄体期

⑥LHは、排卵後に卵胞を黄体化し、プロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌させる。
⑦黄体化後も、エストロゲンとプロゲステロンは分泌される。
受精卵が着床しなければ、再び生理を迎え、血液とともに子宮内膜が剥がれていく。
※着床しない場合、エストロゲンとプロゲステロンは分泌を低下させる

上記が生理周期の流れになります。
生理は、女性ホルモン【エストロゲン・プロゲステロン】が大きく関わるのがわかりますね。

次の解説は女性ホルモンの作用についてになります。

女性ホルモン

生理や精神面にも関わる女性ホルモンについて解説をしていきます。

それでは、それぞれの作用を知っていきましょう。

エストロゲン

①子宮内膜を増殖させる
②乳房を発達させる
③体脂肪・塩分・水分を身体に溜めさせる
④膣の渇きや粘膜萎縮を予防する
⑤血管の拡張や体水分の増加によって起きる頭痛【片頭痛】
⑥甲状腺ホルモンの働きを妨げる
⑦※血糖のコンロトールを妨げる(研究結果では逆の答えも)
⑧交感神経が優位になり、メンタルが崩れる
⑨抑うつ・不安状態へ
⑩肌のハリや潤いを良くする

プロゲステロン

①子宮内膜の分泌作用を維持
②乳腺線維種を防ぐ【乳房のしこりのこと】
③脂肪の燃焼や自然な抗利尿作用として働く
④胎児の育成を助ける
⑤月経前の頭痛を防ぐ【片頭痛】
⑥甲状腺ホルモンの働きを助ける
⑦脂肪を血糖に変え、血糖値を安定させる
⑧鎮静作用を持ち、メンタルを安定させる
⑨自然な抗うつ剤として働く
⑩乳がんの予防

上記が2つの作用になります(栄養療法では)

生理が終わってから排卵までエストロゲン分泌をし、排卵から生理までプロゲステロンを分泌します。
それにより、身体や精神面に変化が起きます。【両方とも常に分泌はしている】

今までエストロゲンは良いものだと思っていた方、多いのではないでしょうか?

もちろん、良い面もありますが、必ずしも沢山分泌すれば良いわけではありません。
大切なのは、バランスになります。エストロゲンの分泌過剰やプロゲステロンと比べて相対的過剰になってしまうのが問題になります。

生理中の症状と原因

異なる不快な症状が起きる生理期間。男性の方にも知っていただきたい内容になっています。
症状と原因について解説していきます。

下腹部痛

下腹部痛は、子宮内膜を剥がすためにプロスタグランジンを分泌し、子宮を収縮することで起きます。

この物質の分泌量が多いと子宮の収縮が強くなってしまい、痛みが強くなってしまいます。
摂る油などで分泌量が変わります。また、子宮内膜の剥離量が多くなれば分泌量も増加することになります。

腰痛

生理中はリラキシンと呼ばれるホルモンが分泌します。
このリラキシンは、骨盤を開きやすくするために関節(靭帯)を緩める働きを持っています。

その結果、骨盤や腰周りの筋肉に影響をして、腰痛に繋がります。

プロスタグランジンも、子宮だけでなく骨盤周りの血管を収縮させてしまうので、血流が悪くなり、腰痛を引き起こす原因になります。

吐き気・胃のむかつき・下痢

プロスタグランジンは、子宮だけでなく胃や腸にも作用するため、分泌量が多くなってしまうと引き起こすこともあります。

頭痛

生理で起きる頭痛には2種類あります。片頭痛と緊張型頭痛です。
片頭痛は、血管の拡張によって起きます。生理中はエストロゲンによって血管が拡張されることで起きてしまいます。

緊張型頭痛は、ストレスによって筋肉が緊張してまうことで、発痛物質が産生され頭痛へと繋がります。

貧血

貧血とは、血液中のヘモグロビンが少ないと状態を指します。
ヘモグロビンは鉄とたんぱく質でできており、酸素を全身に運ぶ役割を持っており、不足すると酸欠になってしまい、いろいろな不快な症状が起こります。

生理中は、血流が骨盤周りに集まりやすく、脳への供給量が減ってしまうことでも起こりえます。

また、生理中は経血が起きます。この量が多くなってしまうと一緒に鉄は出てしまうため貧血に陥りやすくなってしまいます。

むくみ

女性ホルモンによって、身体に水分を溜めこんでしまいます。

その結果、むくみに繋がります。また、生理前は体内に水を溜めこむためにマグネシウムを排出します。マグネシウムは、体内の水分を排出する働きがあるため無くなってしまうとむくみに繋がってしまいます。

精神的不安定

ホルモンバランスによって、カラダだけでなく精神面にも影響を及ぼしてしまいます。

また、生理前、中はマグネシウムが欠乏してしまい、セロトニンがうまくつくれなくなってしまいます。セロトニンは精神安定に関与しているため、つくれないと精神不安定に繋がってしまいます。

以上が代表的なものになります。
ご自身の症状のチェックに使ってみてください。また、男性の方も理解し、寄り添えると良いですね。

まとめ

今回は、生理の仕組みと女性ホルモンとの関係について解説をしてきました。

40年近く関わる生理を再度知っていただけたらと思います。
また、男性の方にも生理についての理解を深めていただけたらと思います。

本記事はこちらで以上になります。

生理が重くなってしまう原因と改善について気になる方は、下記の記事をご覧ください。

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