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PMSはいつから起こる?【知っておきたい症状とチェックの方法】

生理前になるとすごいイライラしたり、精神的に不安定になってしまう。
これって、なんでだろう?

こんな疑問を解決します。

本記事内容

・月経前症候群とは?
・月経前症候群の症状

本記事を読むことで月経前症候群(PMS)について、知ることができます。
また、PMSと関わりがある生理の基礎知識を知りたい方は下記の記事をご覧ください。

PMSはいつから起こる?【知っておきたい症状とチェックの方法】

緩和に向けたアプローチ方法を知りたい方は下記の記事をご覧ください。

生理痛・月経前症候群がつらい方必見! 緩和させる3つの方法とは?

・3分で読むことができますので、最後まで読んでみてください。

月経前症候群とは?

生理前になると、精神的状態が不安定になったりして、悩んでいませんか?

このような症状は、もしかすると月経前症候群(PMS)だったります。それでは、解説をしていきます。

目次

月経前症候群(PMS)

このPMSは、”Premenstrual Syndrome”の略称で「月経前症候群」と呼ばれます。
生理(月経)前の3~10日前くらいに起きる症状で、精神的なものと身体的なものがあり、生理が開始すると同時に症状が軽快にしたり、消失するものを言います。

日本では月経のある女性の約70~80%が月経前に何らかの症状があります。また、生活に困難を感じるほど強いPMSを示す女性の割合は5.4%程度と言われています。
幅広い年齢で発症しますが、日本では思春期の女性にやや多いとの報告もあります。

他にも、PMDD(Premenstrual Dysphoric Disorder)と呼ばれる、「月経前不快気分障害」と言われるものもあります。
のちほど解説をしていきます。

PMSやPMDDが起きる時期

①生理一週間前くらいから始まり、生理が始まると消失していく
②排卵直後から始まり、生理が始まると消失していく
③排卵前後で起き、落ち着き、再び生理一週間前から始まり、生理が始まると消失していく
④排卵直後から、生理終了まで続く

毎月生理前になるとイライラしてしまったり、憂鬱な気分になったりと情緒不安定になってしまうのは、PMSかも知れません。
また、3ヶ月以上症状に悩まされている場合は、PMSの可能性が高いと言えます。

下記が診断基準になります。

PMSの診断基準

症状診断基準
情状的(精神的)症状
①抑うつ(気分が落ち込む)
②怒り爆発
③いらだち
④不安
⑤混乱
⑥社会的ひきこもり
①過去3回の連続した月経周期のそれぞれにおける月経前5日間に,情緒的および身体的症状のうち1つが存在。
②4日以内に症状が解消し,13日目まで再発しない。
③症状が薬物療法、アルコールの使用していなくてもある。
④その後、2周期にわたり症状がでる
⑤社会活動や学業、仕事に明確な障害を示す。
身体的症状
①乳房のはり、痛み
②腹部膨満感
③頭痛
④関節痛・筋肉痛
⑤体重増加
⑥手足のむくみ
(表 1) 月経前症候群診断基準(米国産婦人科学会)(文献 2 より引用・作成)
(産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2020; 日本産科婦人科学会, 日本産婦人科医会: 174-176, 2020改変)

上記が評価基準になります。チェックしてみてください。

次にPMDD(月経前不快気分障害)の解説をしていきます。

月経前不快気分障害(PMDD)

PMSをもっと重くした状態と考えていただき、特に精神症状がひどく日常生活や対人関係にまで影響を及ぼす症状を言います。
日本では1.2%の女性がPMDDとして治療対象となるレベルの症状を感じているとの報告があります。

また、PMDDは、精神疾患の一つと言われています。

PMDDの診断基準

A.ほとんどの月経周期において、月経開始前最終週に少なくとも5つの症状が認められ、月経開始数日以内に軽快し始め、月経終了後の週には最小限になるか消失する
B.以下の症状のうち、1つまたはそれ以上が存在する
①著しい感情の不安定性(例:気分変動:突然悲しくなる、または涙もろくなる、拒絶に対する敏感さの亢進)
②著しいいらだたしさ、怒り、または対人関係の摩擦の増加
③著しい抑うつ気分、絶望感、または自己批判的思考
④著しい不安、緊張、および/または“高ぶっている”とか“いらだっている”という感覚
C.さらに、以下の症状のうち1つ以上が存在し、上記基準Bの症状と合わて5つ以上
①通常の活動(例:仕事、学校、友人、趣味)における興味の減退
②集中困難の自覚
③倦怠感、易疲労性、または気力の著しい欠如
④食欲の著しい変化、過食、または特定の食物への渇望
⑤過眠または不眠
⑥圧倒される、または制御不能という感じ
⑦他の身体症状、例えば、乳房の圧痛または腫脹、関節痛または筋肉痛、“膨らんでいる”感覚、体重増加
D. 症状は、仕事、学校、通常の社会活動または他者との関係を妨げたりする
(例:社会活動の回避;仕事、学校、または家庭における生産性や能率の低下)
E. この障害は、他の障害、例えばうつ病、パニック症、持続性抑うつ障害(気分変調症)、またはパーソナリティ障害の単なる症状の増悪ではない(これらの障害はいずれも併存する可能性はあるが)
F. 基準Aは、2回以上の症状周期にわたり、前方視的に行われる毎日の評価
(注:診断は、この確認に先立ち、暫定的に下されてもよい)
(表2)月経前不快気分障害の診断基準(文献3:DSM-5日本語版より転載)
(産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2020; 日本産科婦人科学会, 日本産婦人科医会: 174-176, 2020改変)

注:基準 A~C の症状は、先行する1年間のほとんどの月経周期で満たされていなければならない

上記が評価基準になります。
PMSやPMDDで悩まされている方は、チャックしていただき我慢せず病院で診察を受けることを検討することも大切です。

月経前症候群の症状

PMSの症状は、人それぞれ違います。
また、同じ人でも月によっても違い、その種類は200種類以上とも言われています。

下記に代表的な症状の一覧があります。なにか当てはまるものはありましたか?

精神的症状

・イライラ ・憂鬱な気分 ・泣きたくなる ・落ち着かない
・ぼーっとする ・怒りっぽい ・家族や身近な人に八つ当たりしてしまう
・情状不安定になる ・集中できない

身体的症状

・乳房のはり、痛み ・疲れ、だるさ ・肌荒れ、ニキビ 
・頭痛、頭が重い ・腰痛 ・むくみ ・体重増加
・下腹部のはり

以上が代表的な症状になります。

PMSは、ホルモンバランス・セロトニンなどの神経伝達物質の影響・自律神経の乱れが原因とも言われています。
他にも、ストレスや血糖値の不安定なども関わってくるため、症状の種類が200種類以上もあるのではないでしょうか。

パーソナルトレーナーとして、お客様のPMSのに携わってきて大切だと感じたことについて。

食生活の改善や適度な運動、睡眠をしっかりとる、ストレス発散の趣味を見つけることなどが大切だと感じます。
その中で、ホルモンバランスの乱れに繋がる体内での原因の改善・PMSに効果的とされている栄養摂取をしていただくことも大切になります。

つらくて我慢できないときは、お医者さまや家族、友人などに相談してください。
ひとりで抱え込まず、周りを頼ってください。

まとめ

今回、PMS良いかとの基礎知識を解説してきました。

評価方法なども記載しておりますので、チェックしていただき自分はどうなのか知っていただけたらと思います。

無理をせず、ご自身のお身体を大切にしてください。

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